エラボトックス注射は、フェイスラインのエラの部分にボトックス注射し、筋肉の働きを抑える施術方法です。
エラにある「咬筋(こうきん)」という筋肉の働きを抑えることで、エラ張りやたるみを改善し、小顔効果が期待できます。
実は、ボトックス注射にはさまざまな種類があり、価格も異なるということをご存じでしょうか。
今回は、ボトックス注射の種類と特徴を解説します。
クリニックごとに扱っているボトックス製剤も異なりますので、クリニックを選ぶ際にも参考にしてください。
それでは、さっそくエラボトックス注射の種類を紹介していきます。
アメリカのアラガン社が開発したボツリヌス・トキシンで、ボトックスといえば基本的にはこの種類のことを指します。
厚生労働省とFDA(アメリカ食品医薬品局)の承認を受けた薬剤で、日本国内でのシェアは約70%です。
価格は高めですが、注入時の痛みが少ないと言われており、治療したい部位にピンポイントで効果が期待できます。
国内で承認を受けているのはこのボトックスビスタのみですので、高価でも安心できるボトックス注射を受けたい方におすすめです。
ドイツメルツ社製で、もともとは「まぶたのけいれん」を治療する薬として用いられていました。
ボコーチュア(ゼオミン)の特徴として、不純物が少ないことが挙げられます。
ボトックス注射は、長期的に受けていると抗体ができてしまい、効果が減少することがあると言われています。
しかし、この種類は不純物が少ないため異物として認識されにくく、抗体ができにくい点がメリットです。
韓国メディトックス社製で、比較的リーズナブルである点が特徴です。
先発医薬品であるボトックスのバイオシミラー、いわゆるジェネリック医薬品で、ボトックスと同等程度の品質を持った製品です。
効果が弱い、品質にムラがある、注入時に痛みがあるという声も上がっていますが、韓国KFDA(韓国食品医薬品安全庁)の承認を受けている製剤のため、安全性や有効性には問題ありません。
第3世代のボツリヌス・トキシンと言われ、人気の高い製剤です。
ボコーチュア(ゼオミン)と同様、不純物が除去されているため耐性がつきにくく、長期間注射しても効果が落ちにくいことが特徴。
また、動物由来原料が含まれていないため、未知の感染症のリスクが少ない点もメリットとして挙げられます。
先述したように、ボトックスといえばアラガン社製のボトックスビスタを指します。
では、その他の薬剤についてはあまり効果がないのかと言うと、必ずしもそうとは言えません。
ここで紹介したすべての製剤はボトックスに対する非劣性試験をクリアしており、効果はほぼ変わらないためです。
ボトックス製剤の効果の大小は、製剤の選択よりも、施術する医師の技量や注射の単位数、濃度や品質管理が大きく関与しています。
エラボトックス注射にはさまざまな種類があり、特徴や価格もそれぞれ異なります。
クリニックや医師によって取り扱っている製剤やおすすめの種類も違うため、施術を受ける場合は医師とよく話し合うことが大切です。
自分の目的や予算に合わせた製剤が選択できるよう、しっかりとリサーチしておきましょう。